今日はある若い先生のお話です。
ある学校で若い先生が校長先生にこんなことを言われたそうです。
「君のクラスの生徒一人一人の長所を教えてくれないか?」
その先生は、生徒の名前は覚えていましたが長所はなかなか言えませんでした。
「では、短所は?」
と聞かれるとスラスラ答えることができといいます。
校長先生は、
「行動が遅いのは落ち着いているとは言えまいか。あわてものは機敏な子とは言えまいか。欠点、短所にだけ目を向けるのでなく、お互いの長所、美点を見るように努めようではないか」
と、その先生に仰ったそうです。
その先生も教育とは無限の可能性を引き出すこと…言葉ではわかっていたつもりでしたが、自分の思い上がりに気がついたといいます。
どんな心(視点)で子供達を見ていくことが大切かということですね。
自分のものさしで、この子は行動が遅い、この子は慌て者…この子は…この子は…とマイナスのイメージで決めてしまうのは何か違う気がしますよね。
遅い子がいても、慌て者がいても個性だからいいと思います。仮にそのことが周りに欠点だと思われても、それと同じくらい?それ以上の長所を誰でも持っていると思うんです。
世の中のには、長所だけの人もいないし、短所だけの人もいない。
みんなが両方を合わせ持っているんだと私は思っています。
自分が周りの人を見るときに、相手の長所を見る目を持っているか、短所を見る目を持っているかの違いだと思います。
自分がどういう目を持って見ているか、どういう器で相手を判断しているか?だと思います。
特に子供に対してはマイナスのイメージで決めてしまわないように、いいところを伸ばしていくことができるように見ていくことが、子供の持っている可能性を伸ばすことにつながると思います。