2019年11月
そっと…誰かのために
私たちの心臓は生まれてから今日まで、休むことなく動き続けてくれています。
今日は気分が乗らないからサボろうか? なんてことはないですね。
私が寝ていても、遊んでいても、笑っていても、落ち込んでいてもどんな時でも休まず働いてくれています。
心臓は誰のためにここまで頑張っているのでしょう?
心臓はほかの臓器のため頑張っているのだそうです。心臓が綺麗な血液を他の臓器に送ってくれることで他の臓器も頑張ってくれることができるのです。
植物も二酸化炭素を取り込んで酸素を出してくれますね。
こちらも自分の都合でサボったりはしません。
自然は自分の為には 活動していないようです。
他の為に、自分も他の力を借りることで生き延びている。
植物だったら、お日様の光、雨、土の養分…
人間である私は自分の思い通りに他を動かそう(自己中心)としていないだろうか?
心臓のおかげ、腎臓のおかげ、歯のおかげ、喉のおかげ、胃のおかげ、…手のおかげ…耳のおかげ…
そのどれもがサボることなく、文句も言わず…感謝!
そのたくさんのおかげさまを持った私の体はどれくらい誰かのお役に立てているだろうか?
木も草も「あなたの為に酸素出してあげてますよ!」とは言いません。
「酸素吸わせてくれてありがとう」って木にお礼を言ったこともありません。
「酸素吸わせてやってるのにお礼も言わない。」そんなクレームも来ません。笑。
それでもいつも黙って必要な酸素を私たちは吸わせていただいているわけです。
そんな恩恵を受けている私も、黙って誰かの役に立つ…そういう事を考えていくのも大事かなぁ、と思います。
稼ぐこと、使うこと…
子供たちに将来なりたい職業は?と尋ねると様々な答えがきますよね。
一般的に高収入な仕事、楽そうに見えておしゃれなイメージ、安定しているイメージ…そんな仕事が多いような気がします。
最近は「ユーチューバー」なんて答える子供も多くて時代を感じます。
ある人がこんなようなことを仰っていました。
どんな職業の人でも、世の中のお役に立てない職業の人はいないんだよ。世の中の全ての職業が世の中に必要な仕事だと思うよ。
本来仕事というのは呼ばれるものだからね。
世の中には、職業で人を判断しちゃったりする人もいるけど、どんな仕事であれ、そうやって(仕事で)稼いだお金で、人に迷惑かけずに暮らしたり、子供を育てたり親の面倒を見たりしているわけで、そういう風に使われるお金って浄財なんだよね。
…そんな話を聞かせていただきました。
稼ぎ方というのも大切ですが、どんな使われ方をしているのかというのも大切なことですね。
それと、世の中には、人があまり就きたがらない職について世の中を支えてくださっている方がたくさんおられますよね。そういう方々のおかげで私たちの生活もうまく回っていると思うと心から感謝です。
私も世の中に対して自分が出来ることを精一杯取り組みたいと思います。
避けられないことには向き合ってみる

昨日はお客様の所有のマンションへ…
今回、お会いするのは2回目ですが、こんなお話を聞かせていただきました…
…「わたしたちが、生老病死と聞く時に、それは苦であるとお聞きしますよね?
でもね、私はそれを苦って言うよりも当たり前だと思うようにしているんです。誰もが避けて通れないことですからね。生きることも老いることも、病も死ぬことも誰もが避けて通れない当たり前のことだと思うので、自分では当たり前のことだと考えるようにしています。ですから、その当たり前を、いかによく生き、良く老い、良く病み、良く死んでいくかと考えるようにしているんです。
そうしたら、今、こんな物を買っておいたらいいのではないか?これは手放してしまおうか?こんな事には挑戦しようか?今のうちに旅行も行っておくのがいいかな?…最終的には死ぬということを頭に入れてそうであるならば(四苦が避けられないのであるならば)、最終的地点に死を見据えた生き方をしようと思ってねぇ…
と仰っていました。
避けられない「苦」であっても、ちゃんと向き合うことで四つのの「苦」がより良く生きる源になりそうな気がしました。